「アイスガード8と7は、どちらを選べばいい?」
「新しいIG80は、IG70よりどれくらい性能が上がったの?」
ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤを検討していると、最新の「iceGUARD 8」と従来モデルの「iceGUARD 7」で迷うことがあります。
iceGUARD 8は、2025年9月1日に発売された第8世代のスタッドレスタイヤです。
従来モデルのiceGUARD 7と比較して、氷上制動、氷上旋回、雪上制動、ドライ、ウェット性能を向上させています。
一方、iceGUARD 7も2026年時点で公式ラインナップに掲載されており、サイズや価格によっては有力な選択肢です。
この記事では、アイスガード8と7の性能、寿命、サイズ、価格の違いを比較し、どちらが向いているかを解説します。
結論|氷上性能ならIG80、価格とサイズならIG70

最初に結論をまとめます。
iceGUARD 8がおすすめの人
・凍結路での性能を最優先したい
・最新モデルを選びたい
・氷上での制動だけでなく旋回性能も重視する
・雪上、ドライ、ウェット性能も重視する
・静粛性を重視する
・IG70との価格差が小さい
・希望サイズがIG80に設定されている
iceGUARD 7がおすすめの人
・購入費用を抑えたい
・IG80より大幅に安く購入できる
・13インチなどIG80にないサイズが必要
・実績のあるモデルを選びたい
・希望サイズの在庫やホイールセットが豊富
・氷上性能と価格のバランスを重視する
性能を優先するならIG80、購入価格やサイズの選択肢を重視するならIG70が候補です。
ただし、旧モデルが必ず安いとは限りません。
同じタイヤサイズの4本価格、製造年、送料、取付工賃まで含めて比較してください。
iceGUARD 8と7の違い

主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | iceGUARD 8 | iceGUARD 7 |
|---|---|---|
| 製品名 | iceGUARD iG80 | iceGUARD iG70 |
| 発売時期 | 2025年9月 | 2021年9月 |
| 世代 | 第8世代 | 第7世代 |
| 主な技術 | 冬テック | 接地とエッジの両立技術 |
| コンパウンド | 冬ピタ吸水ゴム | ウルトラ吸水ゴム |
| 氷上制動 | IG70比14%向上 | IG60比で向上 |
| 氷上旋回 | IG70比13%向上 | IG60比7%向上 |
| 雪上性能 | IG70比4%向上 | IG60比3%向上 |
| ドライ性能 | IG70比3%向上 | IG60と同等レベル |
| ウェット性能 | IG70比3%向上 | IG60と同等レベル |
| 静粛性 | IG70から向上 | 実用性能を確保 |
| 耐摩耗性能 | IG70と同等レベル | 基準モデル |
| 転がり抵抗 | IG70と同等レベル | 基準モデル |
| 発売時サイズ | 全71サイズ | 全89サイズ |
| インチ | 14~21インチ | 13~20インチ |
| 価格 | 高くなる傾向 | 安い場合がある |
IG80は、IG70と比較して氷上性能だけでなく、雪上、ドライ、ウェット、静粛性も改良されています。
一方、耐摩耗性能と転がり抵抗はIG70と同等レベルを維持しています。
性能向上率を見るときの注意点
IG80とIG70の数値を比較するときは、比較対象に注意してください。
IG80の公表値は、従来品であるIG70との比較です。
一方、IG70の公表値は、従来品であるIG60との比較です。
例えば、
・IG80:氷上制動性能14%向上
・IG70:氷上性能14%向上
と記載されていても、両方の14%が同じ性能を表しているわけではありません。
試験内容や比較対象が異なるため、数値を足したり、同じ基準で横並びにしたりすることはできません。
IG80とIG70の直接比較として確認できるのは、IG80の公式性能データです。
iceGUARD 8とは?

iceGUARD 8は、2025年9月1日から順次発売されたヨコハマタイヤのプレミアムスタッドレスタイヤです。
発売時は、225/45R21 95Qから185/70R14 88Qまで全71サイズが設定され、価格はオープン価格でした。
主な特徴は次のとおりです。
・冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」
・専用コンパウンド「冬ピタ吸水ゴム」
・新吸水素材「水膜バスター」
・新素材「オレンジオイルS+」
・AI技術を活用した専用トレッドパターン
・氷上制動性能14%向上
・氷上旋回性能13%向上
・雪上制動性能4%向上
・ドライ、ウェット性能3%向上
・電動車対応を示す「E+」マーク
氷上性能を中心にしながら、さまざまな冬路面での総合性能を高めたモデルです。
iceGUARD 7とは?
iceGUARD 7は、2021年9月1日に発売された第7世代のスタッドレスタイヤです。
発売時は、245/40R20 95Qから155/65R13 73Qまで全89サイズが設定されました。
2026年時点でもヨコハマタイヤの公式製品一覧に掲載されています。
主な特徴は次のとおりです。
・ウルトラ吸水ゴム
・新マイクロ吸水バルーン
・吸水スーパーゲル
・ホワイトポリマーⅡ
・マイクロエッジスティック
・オレンジオイルS
・クワトロピラミッド グロウンサイプ
・ダブルエッジマイクログルーブ
IG60と比較して、氷上性能を14%、雪上性能を3%向上させています。
また、ドライ、ウェット、静粛性、耐摩耗性、転がり抵抗は、IG60と同等レベルを確保しています。

新技術「冬テック」とは?
IG80の大きな特徴が、新しい冬用タイヤ技術コンセプト「冬テック」です。
冬テックでは、冬の路面とタイヤの接触を次の2つの視点から高めています。
接触の密度
氷とゴムが接触する点を増やす考え方です。
IG80では、新しい吸水素材を小型化して高密度に配合することで、水膜を除去しやすくしています。
接触の面積
タイヤと路面が実際に接触する面積を増やす考え方です。
AI技術とシミュレーションを活用して、氷上での接地面積と雪上で必要なエッジ量を両立させています。
IG80では、IG70と比較して、
・氷とゴムの接触密度を63%増加
・氷上での実接地面積を8%増加
・ブロック剛性を7%向上
させています。
ただし、接触密度63%向上は、タイヤの氷上制動性能が63%向上したという意味ではありません。
コンパウンドの接触状態を示す技術上の比較値です。
コンパウンドの違い
IG80の冬ピタ吸水ゴム

IG80では、新開発の「冬ピタ吸水ゴム」を採用しています。
従来より小型化した天然由来の吸水素材「水膜バスター」を高密度に配合し、氷上で滑る原因となる水膜を吸水します。
さらに、シリカの増量と「オレンジオイルS+」によって、低温時のドライ・ウェットグリップと、ゴムの柔軟性の持続を図っています。
IG70のウルトラ吸水ゴム

IG70では「ウルトラ吸水ゴム」が採用されています。
主な構成技術は次のとおりです。
・新マイクロ吸水バルーン
・吸水スーパーゲル
・ホワイトポリマーⅡ
・シリカ
・マイクロエッジスティック
・オレンジオイルS
吸水、密着、ひっかきの効果を組み合わせ、氷上・雪上性能を確保しています。
オレンジオイルSには、ゴムのしなやかさを維持し、経年による硬化を抑える役割があります。

氷上性能の違い

IG80は、IG70と比較して、氷上制動性能14%向上、氷上旋回性能13%向上という公式データがあります。
氷上制動性能
氷上制動性能は、凍結した路面でブレーキをかけたときの止まりやすさに関わります。
凍結した交差点、橋の上、日陰、早朝の道路を頻繁に走る方にとって重要な性能です。
氷上旋回性能
氷上旋回性能は、凍結したカーブや交差点での横方向のグリップに関わります。
IG80では、制動だけでなく旋回性能も大きく改良されています。
ただし、これらの数値は指定された車両、タイヤサイズ、空気圧、氷温、試験路面で測定した結果です。
すべての車種や路面で同じ差を体感できることを保証するものではありません。
雪上性能の違い

IG80は、IG70比で雪上制動性能を4%向上させています。
接地面積を増やすと雪をつかむ溝やエッジが減りやすくなりますが、IG80はパターンを最適化し、接地面積と溝エッジ量の両立を図っています。
IG70も、IG60と比較して雪上性能を3%向上させたモデルです。
IG80とIG70の直接比較では、IG80の雪上制動性能が4%向上しています。
ドライ・ウェット性能の違い

IG80は、IG70と比較してドライ性能とウェット性能をそれぞれ3%向上させています。
冬でも、実際には乾燥路や濡れた路面を走る時間が長い地域があります。
次のような方は、ドライ・ウェット性能も確認した方がよいでしょう。
・市街地走行が中心
・高速道路を利用する
・雪解け路面を走る
・降雪と雨が混在する地域で使用する
・冬の走行距離が多い
ただし、スタッドレスタイヤは夏タイヤとは構造やゴムが異なります。
乾燥路や濡れた路面でも、急な操作を避けて走行してください。
静粛性・耐摩耗性・転がり抵抗

IG80は、IG70から静粛性能も向上しています。
一方、耐摩耗性能と転がり抵抗は、IG70と同等レベルを維持しています。
つまり、IG80は氷上性能を高めるために、耐摩耗性や転がり抵抗を大きく犠牲にしたモデルではありません。
ただし、公式リリースでは静粛性の具体的な向上率は示されていません。
寿命・性能持続性の違い

IG80とIG70は、どちらも約4年後までの性能持続性を重視しています。
IG80では「オレンジオイルS+」を採用し、時間が経過してもゴムのしなやかさを保ち、約4年後も氷上グリップを維持する設計です。
IG70も、劣化促進試験では約4年後も摩擦力の低下が少ないことが確認されています。
ただし、タイヤの状態は、次の条件によって変わります。
・走行距離
・乾燥路を走る割合
・保管方法
・空気圧
・ひび割れ
・偏摩耗
・ゴムの硬さ
・製造年
また、スタッドレスタイヤは溝が50%摩耗し、プラットホームが露出すると、冬用タイヤとして使用できません。
年数だけで判断せず、毎シーズン状態を確認してください。

サイズ展開の違い
サイズ展開はIG70の方が豊富です。
iceGUARD 8
・発売時全71サイズ
・14~21インチ
・225/45R21 95Qから185/70R14 88Qまで
・大径タイヤや比較的新しい車種のサイズが充実
iceGUARD 7
・発売時全89サイズ
・13~20インチ
・245/40R20 95Qから155/65R13 73Qまで
・軽自動車やコンパクトカーの小径サイズも豊富
IG80には13インチの設定がないため、車種によってはIG70を選ぶことになります。
ただし、同じインチでも希望するタイヤサイズがない場合があります。
購入前に、車の純正サイズとロードインデックスを確認してください。
価格の違い
IG80とIG70は、どちらもオープン価格です。
販売価格は次の条件で変わります。
・タイヤサイズ
・販売店
・製造年
・在庫状況
・購入時期
・送料
・ポイント還元
・取付工賃
一般的には、新しいIG80の方が高く、IG70の方が安く販売される可能性があります。
ただし、IG70の在庫が少ないサイズでは、価格差が小さかったり、IG70の方が高くなったりする場合があります。
同じサイズで次の金額を比較してください。
・タイヤ4本価格
・送料
・組み替え工賃
・ホイールバランス
・バルブ交換
・廃タイヤ処分料
・ポイント還元
価格差が小さい場合は、性能が向上したIG80を選びやすくなります。
価格差が大きい場合は、IG70も有力な候補です。
IG80がおすすめの人

IG80は、次のような方に向いています。
・凍結した道路を頻繁に走る
・早朝や夜間の運転が多い
・橋、日陰、交差点の凍結が気になる
・氷上制動と氷上旋回を重視する
・雪上、ドライ、ウェット性能も重視する
・静粛性を重視する
・最新モデルを長く使用したい
・IG70との価格差が小さい
IG80は、ヨコハマスタッドレスタイヤ史上最高の氷上性能を実現したモデルとして案内されています。
安全性能を優先し、予算に余裕がある方はIG80を選びやすいでしょう。
IG70がおすすめの人
IG70は、次のような方に向いています。
・購入費用を抑えたい
・IG80より大幅に安く購入できる
・13インチなどIG80にないサイズが必要
・実績のあるモデルを選びたい
・希望サイズの在庫が豊富
・ホイールセットを安く購入したい
・氷上性能と価格のバランスを重視する
IG70は旧世代モデルですが、2026年時点でも公式ラインナップに掲載されています。
「古いから性能が低い」と決めつけず、価格差と製造年を確認してください。
車種だけで決めない
軽自動車でも毎日凍結路を走るなら、IG80の性能が役立つ可能性があります。
一方、大型車でも降雪が少ない地域で使用し、IG70との価格差が大きければ、IG70が候補になることもあります。
次の条件で選びましょう。
・走行する地域
・凍結路を走る頻度
・運転する時間帯
・高速道路の利用頻度
・年間走行距離
・タイヤサイズ
・4本の価格差
購入前のチェックポイント

購入前に次の項目を確認してください。
・車の純正タイヤサイズ
・ロードインデックス
・IG80とIG70のサイズ設定
・タイヤ4本の価格
・製造年
・送料
・取付工賃
・ホイールセットの適合
・ナットまたはボルトの有無
・TPMSへの対応
同じ車種でも、グレードによって純正サイズや負荷能力が異なる場合があります。
車種名だけで選ばず、型式、年式、グレードを確認してください。
よくある質問

- アイスガード8は7よりどれくらい性能が高い?
-
IG70との比較で、氷上制動性能14%、氷上旋回性能13%、雪上制動性能4%、ドライ・ウェット性能を各3%向上しています。
静粛性能も向上していますが、具体的な向上率は公表されていません。
- IG80とIG70はどちらが長持ちする?
-
両モデルとも約4年後までの性能持続性を重視しています。
IG80では新しいオレンジオイルS+が採用されていますが、実際の使用期間は走行距離、摩耗、保管状態によって異なります。
- IG70は型落ちでも安全?
-
車に適合し、新品で適正に保管され、摩耗や硬化に問題がなければ選択肢になります。
モデルの発売年と、購入するタイヤの製造年は別なので、製造年週も確認してください。
- IG80には軽自動車用サイズがある?
-
14インチ以上には軽自動車で使用されるサイズもありますが、13インチは設定されていません。
希望サイズがない場合は、IG70やiceGUARD 6など他モデルも確認してください。
- 価格差がいくらならIG80を選ぶべき?
-
一律の基準はありません。
タイヤ4本と取付費用の総額を比較し、凍結路を走る頻度と予算で判断してください。
価格差が小さければIG80、大きければIG70を比較しやすくなります。
まとめ

iceGUARD 8は、2025年に発売されたヨコハマタイヤの最新プレミアムスタッドレスタイヤです。
IG70との比較では、次の性能が向上しています。
・氷上制動性能14%向上
・氷上旋回性能13%向上
・雪上制動性能4%向上
・ドライ性能3%向上
・ウェット性能3%向上
・静粛性能も向上
・耐摩耗性能と転がり抵抗は同等レベル
IG70は2021年発売の従来モデルですが、13インチを含む幅広いサイズと、価格を抑えやすい点がメリットです。
選び方をまとめると、次のようになります。
・氷上性能を優先するならIG80
・最新技術を選びたいならIG80
・IG70との価格差が小さいならIG80
・購入価格を抑えたいならIG70
・13インチなどIG80にないサイズならIG70
・同じサイズの4本価格と製造年を比較する
どちらを選んでも、スタッドレスタイヤを装着すれば滑らないわけではありません。
雪道や凍結路では速度を抑え、急加速、急ハンドル、急ブレーキを避けて走行してください。
ご自身の車種、使用環境、予算を総合的に考慮して、最適な選択をしてください。
冬の安全運転は、適切なスタッドレスタイヤ選びから始まります。この比較記事が、皆様のタイヤ選びの参考になれば幸いです。


