ハイゼットカーゴのスタッドレスはLT規格が必須?145/80R12LTの正しい選び方を解説

ブリザック VL10

「ハイゼットカーゴのスタッドレスって、普通のタイヤじゃダメなの?」

「145/80R12LTの “LT” って何?」

こうした疑問を持つハイゼットカーゴユーザーはとても多く、実は商用車タイヤ特有のルールを理解しておかないと、性能低下や安全性の問題につながることがあります。

本記事では、ハイゼットカーゴに必須とされるLT規格(ライトトラック規格)の意味と、145/80R12LTの正しい選び方を専門サイトならではの視点で詳しく解説します。

目次

LT規格とは?|商用車タイヤに必要な“強化構造”

スチールホイール

LT(Light Truck)規格=商用車向けの強化タイヤを指します。

ハイゼットカーゴのような軽バンは、

  • 荷物を積む
  • 走行距離が長い(配送・営業など)
  • 車体重量+積載重量で負荷が大きい

といった特徴があり、一般的な乗用車規格のタイヤでは耐荷重・耐久性が不足します。

そのため、ダイハツ公式でも「145/80R12 LT」の装着が標準となっています。

✔ LT規格タイヤの特徴

  • サイドウォールが強化されている
  • 高い荷重指数(LI)に対応
  • 耐久性が高く、商用車向け
  • 空気圧が高めに設定されている

つまり、「LTだからこそ商用車に合う強度」が確保されているのがポイントです。

ハイゼットカーゴの標準タイヤサイズは145/80R12LT

ハイゼットカーゴ

現行ハイゼットカーゴ(S700V系)でも先代(S321V/331V系)でも、ほぼすべてのグレードが145/80R12 80/78N LT

または、145R12-6PR(LT同等)を標準装着しています。

※ホイールサイズが異なるため適合確認を行なってください。

▶ サイズ表記の意味

表記意味
145タイヤ幅(mm)
80扁平率
Rラジアル構造
12リム径(インチ)
LTライトトラック規格(商用車用)

このLTの部分が最重要で、普通の「145/80R12(乗用車規格)」を選んでしまうと、

  • 耐荷重が不足する
  • 空気圧が合わず偏摩耗する
  • 高速安定性が落ちる
  • 車検不適合になる場合がある

といったリスクがあります。

スタッドレスでも“LT規格”が必須な理由

スタッドレスはゴムが柔らかく荷重に弱い構造のため、荷物を積む軽バンではさらに高い耐荷重が必要になります。

LT規格が必須な理由

  • 積載時に潰れにくい → 直進安定性が保てる
  • 氷上での接地が安定 → 制動距離が短くなる
  • 高速走行でもバタつきにくい
  • サイドウォールの破損リスクが激減

商用車で「乗用車用スタッドレス」を履いて滑ったという口コミが多いのは、LT規格との耐荷重差の理由も考えられます。

また、LT規格でない場合は車検が通らないリスクがあります。

145/80R12LTスタッドレスの主な選択肢

ブリザック VL10

このサイズは軽バン需要が大きく、各メーカーが商用車用スタッドレスをラインナップしています。

代表的なモデル

いずれもLT規格・高荷重対応です。

購入前チェックリスト(失敗防止)

ハイゼットカーゴのスタッドレス選びで失敗しないためには、商用車ならではのポイントを必ず押さえておく必要があります。

特に軽バンは積載や走行距離が多く、乗用車とは負荷条件がまったく異なります。

以下の項目を必ず確認してから購入しましょう。

  • LT規格か?(145/80R12LT または 145R12-6PR)
  • 荷重指数(LI)が80/78以上か
  • 商用車用スタッドレスか(乗用車用はNG)
  • ホイールが12インチのバン用か
  • 空気圧は指定値か(高め設定:前後2.8〜3.0)

これらを守ることで、氷上性能・耐久性・安全性が最大限発揮されます。

まとめ|ハイゼットカーゴはLT規格が“絶対条件”

ハイゼットカーゴのスタッドレス選びで最重要なのは、145/80R12LT(商用車用)を選ぶこと。

乗用車用タイヤでは荷重に耐えられず、性能低下・安全性の低下につながります。

ハイゼットカーゴのような商用バンはLT規格一択です。

安全性・耐久性・積載時の安定性を確保するためにも、必ずLT規格スタッドレスを選びましょう。

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