SUV用のスタッドレスタイヤ選びで、ダンロップ「WINTER MAXX SJ8+」とブリヂストン「BLIZZAK DM-V3」のどちらにしようか迷いませんか?
どちらもSUV専用に設計された人気モデルですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
この記事では、両モデルの性能・価格・使用シーンを徹底比較し、あなたのSUVに最適な選択をサポートします。
各タイヤの基本情報
ダンロップ WINTER MAXX SJ8+の特徴

WINTER MAXX SJ8+は2021年8月に発売されたダンロップのSUV専用スタッドレスタイヤです。
最大の特徴は、乗用車用の最高峰モデル「WINTER MAXX 03」で採用された「ナノ凹凸ゴム」を、SUV用のトレッドパターンと組み合わせたことにあります。
主要技術
- ナノ凹凸ゴム:水膜を素早く除去し、氷上での密着力を高める
- MAXXグリップトリガー:水と反応して溶解し、ゴム表面に微細な凹凸を出現させる
- SUV専用トレッドパターン:深雪や悪路にも対応する走破性
性能向上データ(前モデルSJ8比)
- 氷上ブレーキ性能:14%向上
- 氷上コーナリング性能:11%向上
- 除水スピード:1.5倍~2倍高速化
サイズ展開: 全54サイズ(15~22インチ)

ブリヂストン BLIZZAK DM-V3の特徴

BLIZZAK DM-V3は2019年8月に発売されたブリヂストンのSUV/4×4専用スタッドレスタイヤです。
乗用車用の人気モデル「BLIZZAK VRX2」の技術を応用し、氷上性能と摩耗ライフの両立を実現しています。
主要技術
- アクティブ発泡ゴム2:気泡の内壁を親水性でコーティングし、水膜を積極的に除去
- SUV専用パターン:ブロック剛性を向上させ、グリップ力を最大化
- 4本化したストレート溝:高い排水性を確保
性能向上データ(前モデルDM-V2比)
- 氷上ブレーキ性能:9%向上(制動距離1.16m短縮)
- ウェットブレーキ性能:6%向上(制動距離2.21m短縮)
- 摩耗ライフ:25%向上
サイズ展開: 全44サイズ(175/80R15~255/45R22)

性能比較:どこが違う?
氷上性能の比較

WINTER MAXX SJ8+
SJ8+は前モデルから氷上ブレーキ性能が14%向上しており、氷上コーナリング性能も11%アップしています。
ナノ凹凸ゴムの採用により、氷上での密着力が大幅に向上しました。
BLIZZAK DM-V3
DM-V3は前モデルから氷上ブレーキ性能が9%向上しています。
アクティブ発泡ゴム2の技術により、凍結路面での制動能力が高められています。
まとめ
数値的にはSJ8+の向上率が高いものの、DM-V3は元々定評のあるブリザックブランドの技術を継承しており、実使用でも両モデルとも非常に高い評価を得ています。
特にDM-V3は北海道など厳しい冬環境でも信頼されています。
雪上性能の比較

WINTER MAXX SJ8+
SJ8+はSUV専用のトレッドパターンを採用しており、深雪や悪路での走破性に優れています。
山間部など新雪・深雪での走行が多いユーザーに適しています。
BLIZZAK DM-V3
DM-V3はラグ溝(横溝)を増やすことで、雪を「つかむ」・氷を「ひっかく」機能を強化しており、氷雪上での力強いグリップを発揮します。
まとめ
両モデルとも雪上性能は高く評価されています。
SJ8+は深雪・悪路での走破性に特化した設計で山間部ユーザーに好評、DM-V3は総合的なバランスの良さで幅広いシーンに対応しています。
ウェット性能の比較

WINTER MAXX SJ8+
SJ8+はナノ凹凸ゴムの柔らかな構造により、静粛性が前モデルより向上しています。
BLIZZAK DM-V3
DM-V3は4本化したストレート溝により高い排水性を確保し、ウェット路面での制動距離が前モデルから6%短縮されています。雨天時や雪解け路面での性能に優れています。
まとめ
DM-V3はウェット性能の向上を明確に謳っており、暖冬傾向で雨天や雪解け路面が多い地域では有利です。
耐摩耗性・寿命の比較
WINTER MAXX SJ8+
SJ8+は前モデルがオーバースペックだったライフ性能を最適化しており、1シーズン5000km×4シーズンというロングライフ基準を満たしています。
BLIZZAK DM-V3
DM-V3はブロック剛性を高めることで、摩耗ライフが前モデルから25%向上しています。
この大幅な向上は、長期使用を考えるユーザーには大きなメリットです。
まとめ
DM-V3は前モデルから25%の大幅向上を実現。
SJ8+は前モデルが既にロングライフだったため最適化されています。
実使用では、SJ8+は舗装路での摩耗の少なさが高評価、DM-V3は5年使えるという声も多く、両モデルとも長期使用に対応しています。
静粛性・乗り心地の比較

WINTER MAXX SJ8+
ナノ凹凸ゴムのコンパウンドが柔らかくなったことで、静粛性が旧モデルより向上しています。
BLIZZAK DM-V3
CX-8さん、64000キロ達成&スタッドレスを新品に替えました👍
— こじけん@Tuba (小嶋健太郎) (@Kojiken5450S) December 7, 2024
今回はブリヂストンのブリザック DM-V3です!
先月作りたての新しいやつが安く買えました😄
まだ慣らし中で、乾燥路と雨で少し濡れた路面のみの感想としては、
・ロードノイズが静か
・ハンドルが軽い
・転がり抵抗が少ない
かな〜😎 pic.twitter.com/MHjfXWObFq
SUV専用パターンとブロック剛性の最適化により、快適性にも配慮された設計となっています。
まとめ
両モデルとも静粛性・快適性は高く評価されています。
DM-V3は特に「スタッドレスとは思えない静かさ」という声が目立ち、非降雪地域での日常使用でも快適性が高いことが伺えます。
価格について
名古屋まで買い出しに行くのだが雪情報が怪しいので急遽タイヤ交換。
— Catalyst (@Catalyst_LTE) November 18, 2023
先日買ってきたばかりの新品で、
ダンロップのWINTER MAXX SJ8+
それにしても値上りして高いよぅ。 pic.twitter.com/eVLac6htjG
タイヤ価格は値上げの影響もあり、年々高くなっています。
両モデルともオープン価格となっており、販売店や時期によって価格は大きく変動します。
価格傾向
一般的にSJ8+の方がやや価格が抑えられている傾向にありますが、摩耗ライフも考慮してトータルで、コストパフォーマンスを考慮することが大事です。
購入の際は、価格比較、複数の販売店で見積もりを取ることをおすすめします。
WINTER MAXX SJ8+
BLIZZAK DM-V3
どちらを選ぶべき?使用シーン別おすすめ

WINTER MAXX SJ8+がおすすめな人
✓ 深雪や山間部を頻繁に走行する
SJ8+は深雪や悪路での走破性に優れた設計となっており、山間部での使用に適しています。
✓ 氷上性能も考えたい
前モデルから氷上ブレーキ性能が14%、コーナリング性能が11%向上しており、氷上での安心感を求める方に最適です。
✓ 購入コストを抑えたい
市場価格では同サイズでSJ8+の方が若干安価な傾向にあります。
✓ 最新技術を体感したい
WINTER MAXX 03で採用された最新のナノ凹凸ゴム技術をSUV用で体感できます。
BLIZZAK DM-V3がおすすめな人
✓ 長期間使用したい(耐摩耗性重視)
前モデルから摩耗ライフが25%向上しており、長く使えるタイヤを求める方に最適です。
✓ 暖冬地域・雪解け路面が多い
ウェット性能が6%向上しており、雨天や雪解け路面での性能に優れています。
✓ ブランドの信頼性を重視
ブリザックは北海道・東北で装着率No.1を18年連続で獲得しており、実績と信頼性があります。
✓ バランス型の性能を求める
氷上性能、摩耗ライフ、効き持ち、雪上性能など8つの性能がバランスよく高いレベルにあります。
✓ 都市部メインで時々雪道を走る
普段は街中メインで、交差点や橋の上など凍結しやすい場所が心配な方に適しています。
BRIDGESTONE 225/65R17 102S BLIZZAK DM-V3 ブリザック ブリヂストン スタッドレス 冬タイヤ 雪 氷 1本 【2…
まとめ:結局どっちを選ぶ?

WINTER MAXX SJ8+ と BLIZZAK DM-V3 は、どちらもSUV専用に開発された高性能スタッドレスタイヤです。
エクストレイル・RAV4・CX-5など人気ミドルSUVには、どちらも豊富な適合サイズが設定されています。
一方で、ランドクルーザーやプラドといった大型SUV向けには22インチまで対応しており、ハイパフォーマンスモデルにも装着可能です。
最終的には、使用環境と重視するポイントで選ぶのがベスト。
氷上性能を重視するなら「BLIZZAK DM-V3」
ブリヂストン(BRIDGESTONE) 225/60R18 100Q スタッドレスタイヤ BLIZZAK DM-V3 1本
コストパフォーマンスや耐摩耗性を重視するなら「WINTER MAXX SJ8+」がおすすめです。
どちらを選んでも、SUV専用設計ならではの安定感と安心感で、冬のドライブをしっかり支えてくれます。
あなたのカーライフに合った一品を選んで、安全で快適な冬道を楽しんでください。
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