スタッドレスにハブリングは必要?社外ホイールで使うメリット・選び方を解説

スタッドレスにハブリングは必要?

「スタッドレスタイヤに交換するとき、ハブリングは必要?」

「社外ホイールを買ったけれど、ハブリングなしでも大丈夫?」

「冬はサビや固着が心配……」

スタッドレス用に社外ホイールを購入すると、ハブリングが必要なのか迷うことがあります。

結論からいうと、ハブリングはスタッドレスタイヤだから必ず必要という部品ではありません。

ポイントになるのは、車両側のハブ径とホイール側のセンターボア径です。

社外ホイールのセンターボアが車両のハブ径より大きく、隙間がある場合は、ハブリングを装着することでホイールのセンターを出しやすくなります。

一方、車種専用設計などでホイールのセンターボアが車両ハブに合っている場合は、ハブリングを追加する必要はありません。

この記事では、スタッドレス用社外ホイールにハブリングは必要なのか、メリット・デメリット、サイズの選び方、冬に注意したい固着対策まで紹介します。

目次

結論|ハブリングは「タイヤ」ではなく「ホイール」で必要性が決まる

ハブリングが必要かどうかは、夏タイヤ・スタッドレスタイヤではなく、装着するホイールの設計によって決まります。

簡単に整理すると次のようになります。

状況ハブリング
純正ホイール基本的に不要
車種専用ハブ径の社外ホイール基本的に不要
センターボアが大きい汎用社外ホイール装着を検討
ホイールメーカーが使用を指定使用する
高速走行時にセンターずれによる振動が出る装着を検討

つまり、「社外ホイール=必ずハブリングが必要」というわけではありません。

反対に、「ナットで締めればハブリングは絶対に不要」とも言い切れません。

使用するホイールのセンターボア径と、車両のハブ径を確認することが大切です。

▼ ハブリングをチェック

ハブリングとは?


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ハブリングは、車両のセンターハブとホイールのセンターボアとの隙間を埋めるリング状のパーツです。

純正ホイールは、その車に合わせてセンターボアが設計されていることが多く、車両ハブに合うようになっています。

一方、社外ホイールの中には、複数の車種に使用できるようセンターボアを大きくしている製品があります。

例えば、

  • ホイール側センターボア:73mm
  • 車両側ハブ径:60mm

という組み合わせでは、そのままではセンター部分に隙間があります。

この場合に、73mm→60mmのハブリングを入れることで隙間を埋め、ホイールをハブ中心に合わせやすくします。

ハブリングの一番の役割は「芯出し」

ハブリングの役割として最も分かりやすいのが、ホイールのセンターを出しやすくすることです。

社外ホイールのセンターボアが車両ハブより大きい場合、ホイールを装着しただけでは中心部分に隙間があります。

テーパー座ナットを均等に締めることでセンターが出るホイールもありますが、取り付け方によってわずかに中心がずれる可能性があります。

ハブリングを使用すると、ホイールを車両のハブ中心へ位置決めしやすくなります。

特に効果を感じやすいのが高速走行です。

センターがずれていると、

  • 高速域でハンドルが振動する
  • 車体に細かな振動を感じる

といった症状が出る場合があります。

ただし、振動の原因はハブリングだけではありません。

タイヤ・ホイールのバランス、タイヤの変形、ホイールの曲がり、取付面のサビなどでも振動は発生します。「振動がある=ハブリングを付ければ必ず直る」とは考えないでください。

スタッドレスにハブリングは必要?

スタッドレスホイールセット

スタッドレス用ホイールでも考え方は同じです。

私がタイヤショップで働いていたとき、軽自動車や一般的な国産車の冬用ホイールセットでは、ハブリングを使用せずに取り付けるケースも多くありました。

スタッドレス用として販売される一般的な社外アルミホイールでは、適正なナットを使用し、正しい手順・トルクで取り付けて使用している車も多いです。

そのため、「スタッドレス用社外ホイールには絶対にハブリングが必要」というわけではありません。

ただし、次のような場合はハブリングを検討する価値があります。

  • ホイールメーカーが使用を推奨している
  • センターボアと車両ハブ径の差が大きい
  • 高速道路を頻繁に走る
  • ホイール装着時の芯出しをしやすくしたい
  • センターずれが原因と思われる振動がある

冬用だから不要、夏用だから必要という分け方ではありません。

ハブリングが不要なケース

フリードのタイヤ

純正ホイール

純正ホイールは車両に合わせてセンターボアが設計されているため、基本的に追加のハブリングは必要ありません。

むしろ、社外ホイールで使用していたハブリングを車両側に残したまま純正ホイールを取り付けないよう注意してください。

ハブリングが残っていると、純正ホイールが取付面まで正しく入らない可能性があります。

夏タイヤとスタッドレスを交換するときは、ハブリングが車両側に残っていないか確認しましょう。

車種専用ハブ径の社外ホイール

社外ホイールでも、車種専用にセンターボアが設計されている製品があります。

車両ハブとホイールのセンターボアが適合している場合は、別途ハブリングを追加する必要はありません。

購入前にホイールの商品仕様を確認してください。

ハブリングを使うメリット

ホイールのセンターを出しやすい

最大のメリットです。

センターボアとハブの隙間を埋めることで、タイヤ・ホイールを車軸の中心へ位置決めしやすくなります。

高速走行時の振動対策になる場合がある

センターずれが原因で振動している場合は、ハブリングによって改善する可能性があります。

特に高速道路を走ることが多い方にはメリットがあります。

ホイール交換作業がしやすくなる

ホイールをハブ中心へ合わせやすくなるため、装着時の位置決めがしやすくなります。

特にボルト式の車両では、ホイールを保持しながらボルト穴を合わせる必要があるため、車種やホイールによってはハブ部分にフィットすることで作業しやすくなります。

ただし、輸入車だから必ずハブリングが必要というわけではありません。

ハブリングのデメリット

ハブボルト

便利なパーツですが、デメリットもあります。

冬は固着することがある

金属製ハブリングは、サビや腐食によってハブに固着する場合があります。

特に、

  • 融雪剤を多く使用する地域
  • 雪道を頻繁に走る
  • 海沿い
  • 長期間取り外さない

といった環境では注意が必要です。

春のタイヤ交換時にハブリングが車両側へ残り、外れなくなるケースもあります。

サイズを間違えると装着できない

ハブリングは、ホイール側センターボア径+車両側ハブ径の両方が合っている必要があります。

内径だけ、外径だけを見て購入しないでください。

ホイール形状によって使えない場合がある

センターボアの形状や面取り、ハブリングのツバ形状によっては、リングがホイールに正しく収まらないことがあります。

無理に装着するとホイールが取付面まで密着しないため危険です。

ホイールと車両の両方に適合するハブリングを使用してください。

ハブリングのサイズの見方

ハブリングには、73→6067→54などのサイズがあります。

一般的には、

  • 大きい数字:ホイール側センターボア
  • 小さい数字:車両側ハブ径

を表します。

例えば、73mm→60mmなら、ホイールのセンターボア:73mm、車両ハブ径:60mmの組み合わせで使用するハブリングです。

購入時は必ず両方を確認してください。

「トヨタだから54mm」のようにメーカーだけで選ばない

ハブ径は自動車メーカーだけで一律には決まりません。

同じメーカーでも車種によって異なります。

例えばトヨタ車でも54mmや60mmなどがあり、日産車にも60mmや66mmなどがあります。

そのため、「トヨタ用ハブリング」「日産用ハブリング」という商品名だけで購入するのはおすすめしません。

確認する順番は、

  1. 車種
  2. 型式
  3. 車両ハブ径
  4. ホイールの商品名
  5. ホイールのセンターボア径

です。

分からない場合はホイールメーカーの適合表を確認するか、販売店へ問い合わせてください。

自分で測るよりメーカー公表値を優先

ホイールの裏

ハブリングのサイズを測る場合、ノギスなどを使用できます。

ただし、ホイールのセンターボアには面取りや段差があり、測る場所を間違えると正確なサイズが出ないことがあります。

そのため、最初に確認したいのはホイールメーカーが公表しているセンターボア径です。

車両ハブ径も、適合表や車両情報から確認する方が確実です。

実測値だけでハブリングを注文するのは避けた方がよいでしょう。

ハブリングの素材は何がいい?

ハブリングにはさまざまな素材があります。

代表的なのは、

  • アルミ・軽合金
  • 亜鉛ダイカスト
  • 耐熱樹脂

などです。

金属製

アルミなどの金属製は、種類が多くサイズも豊富です。

一方、冬場はサビや腐食による固着に注意が必要です。

スタッドレス用として使う場合は、タイヤ交換時に状態を確認するとよいでしょう。

樹脂製

耐熱樹脂製のハブリングを設定しているホイールメーカーもあります。

金属製とは性質が異なるため、使用するホイールメーカーが適合品を設定している場合は選択肢になります。

重要なのは、「金属が一番」「樹脂なら冬向き」と素材だけで決めないことです。

使用するホイールに合った製品を選んでください。

ツバ付きとツバなしはどちらがいい?

ハブリングには、ツバ付き、ツバなしがあります。

ツバ付きは、リング外周に段差が付いた形状です。

ただし、「初心者ならツバ付きがいい」「ツバ付きなら固着しにくい」と一律には言えません。

ホイールのセンターボア形状によって、ツバ付きが使える場合と使えない場合があります。

例えばストレート形状のセンターボアに対応するツバ付きリングもあります。

ハブリング単体の形状で選ぶのではなく、使用するホイールへの適合を優先してください。

ハブリングの取り付け方法

トルクレンチで締め付け

取り付けは難しい作業ではありませんが、重要なのはハブリングとホイールが正しく密着することです。

基本的な流れは次の通りです。

  1. タイヤ・ホイールを取り外す
  2. 車両ハブ部分のサビや汚れを落とす
  3. ホイール裏側の取付面も確認する
  4. ハブリングをまっすぐ装着する
  5. ガタつきや浮きがないか確認する
  6. ホイールを取り付ける
  7. ナット・ボルトを対角線順に締める
  8. 最後に車両指定トルクで締め付ける

ハブリングが斜めになったり、途中までしか入っていない状態でホイールを取り付けないでください。

ハブ面のサビや汚れは落とす

冬用タイヤで特に注意したいのがサビです。

ハブ部分にサビや汚れが付着していると、

  • ハブリングが正しく入らない
  • ホイールが取付面まで密着しない
  • 春にハブリングが外れなくなる

原因になります。

タイヤ交換時にはワイヤーブラシなどを使い、取付面のサビや異物を取り除きます。

特に融雪剤を使う地域では、春のタイヤ交換時にも状態を確認してください。

グリスはどこにでも塗っていいわけではない

固着防止としてグリスを使いたくなるかもしれませんが、注意が必要です。

ホイールナット、ホイールボルト、ハブボルトへ自己判断でグリスやオイルを塗るのは避けてください。

潤滑された状態では、同じ締め付けトルクでもボルトにかかる軸力が変化し、締めすぎにつながる可能性があります。

また、ホイールとハブの取付面に大量の油脂を付着させるのも避けた方がよいです。

固着対策を行う場合は、使用するホイールやハブリングメーカーの指示に従ってください。

基本は、サビ・汚れを落とし、正しく装着することを優先します。

春に純正ホイールへ戻すときはハブリングを外す

意外と忘れやすいポイントです。

冬用社外ホイールでハブリングを使用し、夏用に純正ホイールへ戻す場合は、車両ハブ側にリングが残っていないか確認してください。

ハブリングを残したまま純正ホイールを取り付けると、正しく密着できない可能性があります。

スタッドレスから夏タイヤへ交換するときは、「タイヤを外す → ハブリングを確認する」までをセットにしておくと安心です。

ハブリングが固着して外れない場合

ハブリングが固着している場合は、無理にホイールを取り付けないでください。

特に金属製リングは、サビや腐食によって車両ハブへ強く張り付く場合があります。

無理にドライバーなどを差し込むと、

  • ハブを傷つける
  • ハブリングを変形させる
  • ホイール取付面を傷つける

可能性があります。

外れない場合は、タイヤショップや整備工場に依頼する方が安心です。

ハブリングが必要か判断するチェックポイント

迷った場合は、次の順番で確認してください。

1.純正ホイールか?

純正ホイールなら、基本的に追加のハブリングは必要ありません。

2.社外ホイールのセンターボアは車両ハブと同じか?

同じなら、基本的に追加のリングは不要です。

3.センターボアの方が大きいか?

隙間がある場合は、対応するハブリングを検討します。

4.ホイールメーカーは何と指定しているか?

メーカーが専用ハブリングを設定している場合は、その製品を優先します。

5.高速走行時に振動があるか?

センターずれが原因と思われる場合、ハブリングで改善する可能性があります。

ただし、ホイールバランスなど他の原因も確認してください。

スタッドレス用ホイールなら必ず買うべき?

アルミホイール

必ずではありません。

冬用の社外ホイールでも、ハブリングなしで使用されているケースはあります。

私がタイヤショップで作業していた時も、一般的な国産車用スタッドレスセットにハブリングを追加するケースは多くありませんでした。

一方で、

  • 高速道路をよく使う
  • センターボアとハブ径の差がある
  • 取り付け精度を高めたい
  • ホイールメーカーが推奨している

という場合は、比較的安価に追加できるパーツなので検討する価値があります。

重要なのは、「付ける・付けない」より、ホイールメーカーの取付方法に従うことです。

よくある質問

よくある質問

ハブリングなしでも走れますか?

ホイールの設計によります。

ハブ径よりセンターボアが大きい社外ホイールでも、適正なテーパーナットなどで正しく取り付けて使用する製品があります。

一方、ハブリングを推奨・指定しているホイールもあります。

ホイールメーカーの取付方法を確認してください。

ハブリングを付ければ振動はなくなりますか?

必ずではありません。

センターずれが原因なら改善する可能性がありますが、ホイールバランスやタイヤの変形、ホイールの曲がりなどが原因の場合は改善しません。

純正ホイールにもハブリングを付けた方がいい?

基本的に必要ありません。

社外ホイールから純正ホイールへ戻す場合は、むしろハブリングが車両側に残っていないか確認してください。

4本すべて必要?

ハブリングを使用する場合は、基本的に4輪すべてに使用します。

商品によって2個セットの場合があるため、購入個数も確認してください。

サイズはどうやって選ぶ?

「ホイールのセンターボア径」と「車両ハブ径」の両方を確認します。

例えばホイール73mm・車両60mmなら、73→60mmの対応品を探します。

アルミ製と樹脂製はどちらがおすすめ?

素材だけで優劣を決めるより、使用するホイールへの適合を優先してください。

ホイールメーカーが専用品を設定している場合は、指定品を選ぶのが分かりやすいです。

冬はハブリングが固着しやすい?

融雪剤や水分の影響を受けるため、金属製はサビ・腐食による固着に注意が必要です。

春のタイヤ交換時にリングの状態を確認してください。

まとめ|ハブリングは「社外ホイールだから必須」ではない

ハブリングは、車両ハブとホイールのセンターボアとの隙間を埋め、ホイールのセンターを出しやすくするためのパーツです。

スタッドレスタイヤ専用の部品ではなく、必要性は使用するホイールによって決まります。

選び方のポイントは、

  • 純正ホイールなら基本的に不要
  • 車種専用ハブ径の社外ホイールも基本的に不要
  • センターボアが大きい社外ホイールでは装着を検討
  • ホイールメーカーの指定を優先
  • 外径と内径の両方を確認
  • ツバ形状もホイールに合わせる
  • 取付前にハブ面のサビや汚れを除去
  • 春に純正ホイールへ戻すときはリングを外す
  • ボルトやナットへ自己判断でグリスを塗らない

という点です。

スタッドレス用の安価な社外ホイールでは、ハブリングなしで使用されるケースもあります。

一方、高速走行時のセンターずれによる振動を抑えたい場合や、ホイールメーカーが使用を推奨している場合は、ハブリングを取り付けるメリットがあります。

「ハブリングは絶対必要」「なくても絶対大丈夫」と一律に考えず、自分の車両ハブ径とホイールのセンターボアを確認して判断することが大切です。

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