ファルケン ESPIA W-ACE(エスピア ダブルエース)は、住友ゴム工業のFALKENブランドから2018年に発売されたスタッドレスタイヤです。
氷雪路面での優れたグリップ力とウェット性能を両立させた注目のモデルでしたが、現在は販売が終了しています。
この記事では、ESPIA W-ACEの詳細な性能分析、実際のユーザーレビュー、そして購入を検討している方への情報をまとめています。
ファルケン ESPIA W-ACEの基本情報

製品概要
- 発売年月: 2018年8月1日
- メーカー: FALKEN(住友ゴム工業)
- タイプ: 乗用車用スタッドレスタイヤ
- 販売状況: 2022年頃に販売終了
前モデルからの進化
ESPIA W-ACEは、前モデルの「ESPIA EPZ F」(2015年発売)の後継モデルとして登場しました。
EPZ Fと比較して以下の性能向上を実現
- 氷上ブレーキ性能:7%向上
- 氷上コーナリング性能:4%向上
- ウェットブレーキ性能:13%向上
ESPIA W-ACEの3つの主要技術
1. ラッセルパターン
方向性を持った先進的なトレッドパターンを採用。
V字型のデザインにより、雪や氷の除去効果を高めています。
回転方向が決まっているため、左右のタイヤに注意が必要です。
2. タテヨコサイプ
縦横両方向にサイプ(細い切り込み)を配置することで、氷上でのブレーキ性能とコーナリング性能を向上させています。
3. アイスホールドゴム
高密度シリカと軟化剤の最適な配合により、ゴム全体の強度を保ちながら接地面の柔軟性を確保。
低温時でも優れたグリップ力を発揮します。
対応サイズ一覧(全38サイズ)
18インチ(5サイズ)
- 245/40R18 93H
- 215/45R18 89H
- 225/45R18 91H
- 235/50R18 97H
- 245/50R18 100H
17インチ(7サイズ)
- 215/45R17 87H
- 225/45R17 91H
- 215/50R17 91H
- 225/50R17 94H
- 215/55R17 94H
- 225/55R17 97H
- 215/60R17 96H
16インチ(8サイズ)
- 185/55R16 83H
- 205/55R16 91H
- 175/60R16 82H
- 195/60R16 89H
- 205/60R16 92H
- 215/60R16 95H
- 205/65R16 95S
- 215/65R16 98S
15インチ(8サイズ)
- 165/55R15 75H
- 165/60R15 77H
- 185/60R15 84H
- 165/65R15 81S
- 175/65R15 84S
- 185/65R15 88S
- 195/65R15 91S
- 205/65R15 94S
14インチ(7サイズ)
- 165/55R14 72H
- 155/65R14 75S
- 165/65R14 79S
- 175/65R14 82S
- 165/70R14 81S
- 175/70R14 84S
- 185/70R14 88S
13インチ(3サイズ)
- 155/65R13 73S
- 145/80R13 75S
- 155/80R13 79S
価格はオープン価格です。
ネット通販サイトの楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでポイントアップキャンペーンなどを利用することで安く購入できることもあります。
ESPIA W-ACEのクチコミ
本日冬タイヤに交換します。3年目になりますがタイヤの硬度は昨年と余り変わらない感じです少し硬くなったかな?!来年も問題なく使えそうです😃 ファルケン w-ace https://t.co/5eBrU4AADz pic.twitter.com/pKaAzGVtG2
— コロネル (@honobonokoronel) December 9, 2022
ファルケン w-aceを使用している方の口コミでは、3年目でも硬度はそれほど硬くなっていないようです。
3年程度を目安に使用するのが良さそうです。
WORK EMOTION CR kiwami
FALKEN ESPIA W-ACE
wheel → black → white
冬仕様になりました( ˘ω˘ ) pic.twitter.com/9lAdVwjTcE
— Yoyo_orz (@44_ha36s) December 14, 2021
軽自動車に装着している方もいます。
サイズバリエーションがあり、軽自動車からビッグセダンまで使用可能です。
スタッドレスタイヤも安いうちに買っときました。
FALKEN W-ACE
エアーレースの室屋義秀選手を応援したいので、夏冬共FALKENにしました。 pic.twitter.com/st5vtIF99v— Tg (@d_tango) October 21, 2018
ファルケンは過去に「レッドブルエアレース」に参戦する室屋義秀選手をサポートしていました。
2022年以降は、スタッドレスの製造・販売は行っていませんが、『ニュルブルクリンク24時間レース』に参戦しています。
モータースポーツは盛んに行われています。
ESPIA W-ACEのレビュー・感想

トレッドパターンを見た感じでは、スポーティーな印象を受けました。
昔のスポーツ系のタイヤのような、V字のパターンで排水性能は良さそうです。
回転方向が決まっているタイヤパーターンです。(右と左)
ウエット性能や高速操縦安定性能が、高そうなタイヤパターンのデザインです。
タイヤのゴムに関しては、持ちがよくないという声を聞きますので、長年使いたい方には向かないかもしれません。(3年程度が目安です)
旧モデルよりも向上し、国産メーカーの中では価格も安めなので、非降雪地域の方、応急的にスタッドレスを持っていたい方にいいかもしれません。
性能評価とメリット・デメリット
メリット
- 優れた氷雪性能: 3つの主要技術により氷上でのグリップ力を確保
- ウェット性能: 雨天時の安全性も考慮した設計
- 豊富なサイズ: 13〜18インチまで38サイズをラインナップ
- コストパフォーマンス: 国産ブランドの中では価格が抑えられている
デメリット
- 販売終了: 2022年頃から新品での購入が困難
- 方向性パターン: 左右の区別があり装着時に注意が必要
- 耐久性: 他社製品と比較して若干ゴムの劣化が早い可能性
現在の購入選択肢と代替品
ESPIA W-ACEは販売終了のため、現在は在庫限りでの販売となっています。
代替品としては以下のようなスタッドレスタイヤが検討できます。
まとめ
ファルケン ESPIA W-ACEは、氷雪性能とコストパフォーマンスを両立した優秀なスタッドレスタイヤでした。
現在は販売終了していますが、中古市場や在庫品を見つけた場合は、非降雪地域での使用や予備タイヤとしては十分な性能を発揮するでしょう。
ただし、新品でのスタッドレスタイヤ購入を検討されている方は、現行の他メーカー製品も合わせて比較検討することをおすすめします。