ブリザックWZ-1 vs アイスガード8 徹底比較|2025年最新スタッドレスはどっちを選ぶべき?

2025年9月1日、スタッドレスタイヤ市場に衝撃が走りました。

ブリヂストンの「ブリザックWZ-1」とヨコハマタイヤの「アイスガード8(IG80)」が、同日に発売されたのです。

両モデルとも各メーカーが誇る最新技術を結集した次世代スタッドレスタイヤですが、「ブリザックWZ-1とアイスガード8、どっちを選べばいいの?」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、2025年の2大最新スタッドレスタイヤを徹底比較。

技術・性能・価格・サイズ展開など、あらゆる角度から分析し、あなたに最適な選択をサポートします。

目次

基本スペック比較

SUVのスタッドレス

まずは、両モデルの基本的なスペックを一覧で比較してみましょう。

スクロールできます
項目ブリザックWZ-1アイスガード8(IG80)
メーカーブリヂストンヨコハマタイヤ
発売時期2025年9月1日より順次2025年9月1日より順次
世代VRX3の後継第8世代
サイズ展開119サイズ71サイズ
サイズ範囲145/80R13~255/45R22225/45R21~185/70R14
主要技術ENLITEN、Wコンタクト発泡ゴム冬テック、冬ピタ吸水ゴム
価格13,970円~148,500円オープンプライス

両モデルとも2025年9月1日より順次発売という点が注目ポイントです。

これは偶然ではなく、各メーカーが冬シーズン前の需要を見据えて戦略的に投入したことを意味します。

革新技術の比較

スタッドレスタイヤの性能を決定づけるのは、採用されている技術です。

両モデルの技術的アプローチを詳しく見ていきましょう。

ブリザックWZ-1の革新技術「ENLITEN」

WZ-1

ブリザックWZ-1は、ブリヂストンの新基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を初めてスタッドレスタイヤに導入しました。

ENLITENの特徴

  • タイヤ全体を軽量化し、転がり抵抗を低減
  • 環境負荷を抑えながら優れた運動性能を両立
  • 燃費向上にも貢献

3つの進化技術

  1. 進化した氷上ブレーキ制御
    • L字タンクサイプの最適化で水膜を瞬時に吸引・排出
    • Wコンタクト発泡ゴムで水膜をグリップ力に変換

  2. WZ Motionライン
    • REGNO由来のケースライン最適化
    • 圧雪~シャーベット路でのトラクションとウェット制動を両立
    • パターンノイズ低減技術で高い静粛性を実現

  3. ロングステイブルポリマー
    • 改良ポリマーでゴムの経年硬化を抑制
    • 4シーズン後もVRX3新品以上の氷上性能を維持

アイスガード8の革新技術「冬テック」

冬ピタ吸水ゴム

アイスガード8の最大の特徴は、新開発の「冬テック」技術です。

冬テックの2つのアプローチ

  • 接触の密度:氷とゴムの接触点を最大化
  • 接触の面積:路面とタイヤの接触面積を最大化

この技術により、従来の技術では実現できなかったレベルでの氷上性能向上を達成しています。

冬ピタ吸水ゴムの革新性

  • 基盤となる素材を一新
  • 小型化した天然由来素材「水膜バスター」を高密度に配合
  • 氷上での接触密度が従来比で63%増加
  • 新素材「オレンジオイルS+」により、約4年後まで氷上摩擦力を維持

技術アプローチの違い

ブリザックWZ-1は「軽量化と高性能の両立」というENLITEN技術を核に、マルチな路面状況への適応力を重視しています。

アイスガード8は「接触の最大化」という明確なコンセプトのもと、氷上での密着性を徹底追求しています。

性能比較詳細

タイヤ

数値で見る両モデルの性能差を、詳しく分析していきます。

氷上性能

最も重要な氷上性能では、両モデルとも大幅な進化を遂げています。

ブリザックWZ-1

  • 氷上制動距離:約11%短縮(VRX3比)
  • 氷上旋回タイム:約4%短縮

アイスガード8

  • 氷上制動性能:14%向上(従来比)
  • 氷上旋回性能:13%向上

比較ポイント

  • 制動性能:アイスガード8が14%、WZ-1が11%でアイスガード8がわずかに優位
  • 旋回性能:アイスガード8が13%、WZ-1が4%でアイスガード8が大幅に優位

ただし異メーカー間で試験条件が同一とは限らず、数値比較は参考値です。

VRX3の氷上性能は高く、従来品とのカタログ値だけで判断するのは難しいです。

雪上性能

ブリザックWZ-1

  • 圧雪・シャーベット路で安定グリップを実現
  • WZ Motionラインによるトラクション向上

アイスガード8

  • 雪上制動性能:4%向上

雪上性能では数値的な比較が難しいものの、WZ-1はマルチコンディション対応を謳っており、様々な雪質への適応力が高いと考えられます。

ドライ・ウェット性能

雨の日の走行

冬季でも乾燥路面や濡れた路面を走る機会は多く、バランスの良い性能が求められます。

ブリザックWZ-1

  • ウェット制動:更なる安心感
  • ドライ路面:パターンノイズ低減技術でVRX3以上の静粛性

アイスガード8

  • ドライ性能:3%向上
  • ウェット性能:3%向上

アイスガード8は全路面で数値的な向上を示しています。WZ-1は静粛性に特化した進化が特徴です。

耐久性・ロングライフ性能

複数シーズン使用することを前提に、経年劣化への対策も重要です。

ブリザックWZ-1

  • ロングステイブルポリマーで4シーズン後もVRX3新品以上の氷上性能を維持
  • ENLITEN技術で軽量化、摩耗を抑制

アイスガード8

  • 新素材「オレンジオイルS+」により、約4年後まで氷上摩擦力の低下を抑制

両モデルとも4年間の長期使用を想定した設計で、甲乙つけがたい耐久性を誇ります。

サイズ展開の比較

アイスガード8

愛車に適合するサイズがあるかどうかは、性能と同じく重要な選択要素です。

ブリザックWZ-1

  • 145/80R13~255/45R22の全119サイズ
  • 軽自動車からミニバン、SUV、輸入車、EVまで幅広くカバー
  • サイズ展開の豊富さはブリヂストンの強み
  • 13~22インチまで対応

アイスガード8

  • 225/45R21~185/70R14の全71サイズ
  • 比較的新しいサイズ規格を中心とした展開
  • 14~21インチに対応

選択のポイント

  • サイズの選択肢:WZ-1が119サイズで圧倒的に豊富
  • 軽自動車や小径サイズ:WZ-1の方が選択肢が多い
  • 大径サイズ:WZ-1は22インチまで対応(IG80は21インチまで)
  • SUV・ミニバン・輸入車:両モデルとも充実しているが、WZ-1がより幅広い

価格比較

ブリザックWZ-1

  • メーカー希望小売価格:13,970円~148,500円(税込)
  • 明確な価格設定で比較しやすい
  • ブリヂストンブランドのプレミアム価格
  • 119サイズの豊富な展開

アイスガード8

  • オープンプライス
  • 店舗により価格が異なる
  • 新製品のため、店頭価格は要確認
  • 71サイズの展開

一般的に、最新モデルは従来品より高価格になる傾向があります。

具体的な価格は販売店によって異なるため、複数店舗で見積もりを取ることをおすすめします。

同サイズで比較した場合、両モデルとも同価格帯になる可能性が高いです。

どっちを選ぶべき?使用環境別の推奨

車を運転

アイスガード8とブリザックWZ-1、どっちを選ぶべきか?

使用環境や優先順位に応じた選択指針をご紹介します。

ブリザックWZ-1がおすすめの人

  • ブリヂストンブランドを信頼している方
    • 長年の実績とブランド力
    • 24年連続装着率No.1の信頼性

  • マルチコンディション対応を重視する方
    • 圧雪、シャーベット、ウェット、ドライまで幅広く対応

  • 静粛性・乗り心地を重視する方
    • REGNO由来の技術で快適性が高い

  • 環境性能を重視する方
    • ENLITEN技術による軽量化で燃費向上
    • サステナブルな選択

  • 豊富なサイズ選択肢が必要な方
    • 119サイズの圧倒的な品揃え(IG80は71サイズ)
    • 13~22インチまでの幅広い対応

アイスガード8がおすすめの人

  • 氷上性能を重視する方
    • 特に旋回性能13%向上は大きなアドバンテージ
  • 山間部や急カーブの多い道を走る方
    • 優れた旋回性能が安全性を高める
  • ヨコハマタイヤブランドを信頼している方
    • アイスガードシリーズの実績
  • 最新の「冬テック」技術に魅力を感じる方
    • 革新的なアプローチに期待
  • 全路面でバランス良く高性能を求める方
    • ドライ・ウェット性能も同時に3%向上

車種別の推奨

軽自動車・コンパクトカーブリザックWZ-1

  • 119サイズの豊富な品揃えで適合サイズが見つかりやすい
  • 軽量化による燃費向上のメリットが大きい
  • 13インチから対応

ミニバン・SUVどちらも◎

  • ブリザックWZ-1:ENLITEN技術で重量級車両の燃費改善、22インチまで対応
  • アイスガード8:旋回性能で車体の重さをカバー、21インチまで対応
  • 大型SUVや輸入車はWZ-1の方がサイズ選択肢が豊富

セダン・スポーツカーアイスガード8

  • 優れた旋回性能がドライビングの楽しさを維持
  • ドライ性能の高さも魅力

商用車・営業車ブリザックWZ-1

  • 4シーズン後も高性能維持でコストパフォーマンス良好
  • 静粛性が長時間運転の疲労を軽減

地域別の推奨

豪雪地域・山間部ブリザックWZ-1

  • 氷上制動・旋回性能の高さが安全性を確保
  • 凍結路面での頻度が高い地域で威力を発揮

平地・都市部ブリザックWZ-1

  • マルチコンディション対応が様々な路面に対応
  • 静粛性が都市部での快適性を高める

降雪量の少ない地域アイスガード8

  • ドライ・ウェット性能のバランスが良い
  • たまの降雪にも確実に対応

実際のユーザー評価とレビュー

レビュー・評価の確認

両モデルとも2025年9月発売の最新製品のため、長期的な使用レビューはこれから蓄積されていきます。

しかし、それぞれの前モデル(ブリザックVRX3、アイスガード7)は高い評価を得ており、最新モデルはさらなる進化を遂げています。

ブリザックシリーズの評価傾向

  • 圧倒的なブランド信頼性
  • 氷上性能の安定感
  • 静粛性の高さ

アイスガードシリーズの評価傾向

  • 氷上性能の高さ
  • コストパフォーマンスの良さ
  • ライフの長さ

発売後のレビューが蓄積され次第、この記事も随時アップデートしていきます。

購入時の注意点

お得に購入

在庫状況の確認

2025年9月1日同時発売という話題性から、人気サイズは品薄になる可能性があります。

  • 早めの予約がおすすめ
  • 複数店舗で在庫を確認
  • ネット通販も活用
  • サイズによっては10月以降の発売もあり(特にWZ-1の一部サイズ)

適合サイズの確認

購入前に必ず確認すべき項目

  1. タイヤサイズ
    • 車検証または現在のタイヤ側面を確認
  2. ロードインデックス(荷重指数)
    • 純正タイヤと同等以上を選択
  3. 速度記号
    • 車両の最高速度に対応した記号を選択

セット購入のメリット

タイヤ単体よりも、ホイールセットでの購入がおすすめです。

メリット

  • 取り付け工賃が安くなる
  • シーズンごとの履き替えが簡単
  • トータルコストを抑えられる

よくある質問(Q&A)

FAQ

Q1. アイスガード8とブリザックWZ-1、結局どっちが性能が上?

A.公表データの“自社比”ではIG80の改善率(制動14%/旋回13%)がWZ-1(制動11%/旋回4%)を上回っています。

ただし異メーカー間で試験条件が同一とは限らず、数値比較は参考値。

使用環境や優先項目で選ぶのがベストです。

Q2. 価格差はどのくらい?

A. WZ-1はメーカー希望小売価格が13,970円~148,500円、アイスガード8はオープンプライスです。

店舗により異なりますが、同サイズで比較すると同価格帯になる可能性が高いです。

複数店舗で見積もりを取ることをおすすめします。

Q3. 4年後の性能維持はどちらが上?

A. WZ-1はロングステイブルポリマーの採用により、「4年使用後でも従来品(VRX3)の新品時を超えるゴム性能を維持」すると説明されています(メーカー公表値)。

WZ-1は「ロングステイブルポリマー」、アイスガード8は「オレンジオイルS+」で対策しています。

Q4. 燃費性能はどちらが良い?

A. WZ-1のENLITEN技術による軽量化は、燃費向上に直接貢献します。

燃費を重視するならWZ-1が有利です。

Q5. 雪道をほとんど走らないけど、どちらがおすすめ?

A. たまの降雪対策なら、マルチコンディション対応のWZ-1がおすすめです。

ドライ路面での静粛性も高く、普段使いでも快適です。

Q6. 輸入車やEVに適しているのは?

A. 両モデルとも対応していますが、WZ-1は119サイズ展開で輸入車やEVの大径サイズにも幅広く対応しています。

22インチまで対応しているため、選択肢が豊富です。

まとめ

「ブリザックWZ-1」と「アイスガード8」は、どちらも次世代を担う優れたスタッドレスタイヤです。

【最終的な選択指針】

ブリザックWZ-1を選ぶべき人

  • マルチコンディション対応を重視
  • 静粛性・快適性を求める
  • 環境性能・燃費を考慮
  • ブリヂストンブランドを信頼
  • 豊富なサイズから選びたい

アイスガード8を選ぶべき人

  • 氷上性能(特に旋回性能)を最重視
  • 山間部や凍結路面が多い地域
  • 全路面で高性能を求める
  • ヨコハマブランドを信頼

重要なのは、ブリザックWZ-1とアイスガード8、どっちを選んでも高い性能が保証されているということです。

両メーカーとも長年の技術蓄積があり、2025年の最新技術を結集した製品。

あなたの使用環境、車種、優先項目に合わせて選択すれば、安全で快適な冬のドライブが実現できます。

サイズ選択の観点では、WZ-1が119サイズ、IG80が71サイズと、WZ-1の方が選択肢は豊富です。

特に輸入車、大型SUV、EVなどをお持ちの方は、まずWZ-1で適合サイズがあるか確認することをおすすめします。

この冬は、最新スタッドレスタイヤで、より安心・安全なウインターシーズンをお過ごしください。

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