「タントカスタムに13インチのスタッドレスは履けるの?」
「スタッドレスタイヤを少しでも安く揃えたい…」
そんな疑問に、元タイヤ販売スタッフの筆者が分かりやすくお答えします。
2019年以降の4代目タントカスタム(LA650S/LA660S型)は、グレードやブレーキの仕様によって13インチへのインチダウンの可否が異なるため、事前確認が非常に重要です。
この記事では、以下のポイントを詳しく解説します。
- 13インチが履けるグレード/履けないグレード
- 推奨スタッドレスサイズと注意点
- 13インチホイール選びのコツ
スタッドレス選びで失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
4代目タントカスタムは13インチにインチダウンできる?

4代目タントカスタムは2019年から販売されている現行モデル。
一見すると、先代と構造が近く見えますが、2021年のマイナーチェンジ以降に大きな違いが生じています。
【装着可能な場合も】カスタムX系(NA車)
自然吸気(NA)エンジン搭載のカスタムX系は、スタッドレス用に13インチを選べる場合もありますが基本NGです。
すべての13インチホイールが適合するわけではないため、選定時にはいくつかの注意点があります。
- EPB(電動パーキングブレーキ)非搭載
- 標準サイズ:155/65R14
- インチダウン候補サイズ:145/80R13 または 155/70R13
EPB非搭載の自然吸気モデル(カスタムX)は、物理的には13インチホイールの装着が可能ですが装着できないリスクが高いです。
ブレーキキャリパーとの隙間が数ミリと非常にシビアなため、装着できないケースが多いです。
必ず適合実績のあるホイールを選ぶ必要があります。
【注意点】
安全性を重視するなら、純正14インチを推奨。13インチは“自己責任”の要素もあります。
【装着不可】カスタムRS系(ターボ車)

タントカスタムのターボモデル「RS系」では、13インチホイールの装着は不可能です。
理由は2021年以降に標準装備された「電動パーキングブレーキ(EPB)」による構造変化です。
- 2021年マイナーチェンジ以降、EPB搭載が標準装備
- リアブレーキがディスク化+キャリパー大型化
- フロントも大径ディスクを採用
EPB搭載により、13インチホイールが物理的に入らない構造となっています。
初期型の一部カスタムRSではEPB非搭載車もありますが、フロントブレーキの大きさにより、13インチ装着は困難とされています。

13インチスタッドレス装着時のサイズと注意点

インチダウンによって13インチタイヤを選ぶ際には、純正サイズとの外径差や接地面積にも配慮する必要があります。
スタッドレスタイヤはただでさえ柔らかく摩耗しやすいため、誤ったサイズ選定は安全性や寿命に大きく関わってきます。
13インチの想定サイズ(カスタムX向け)
13インチ化する場合に選ばれる代表的なスタッドレスタイヤサイズを紹介します。
純正14インチと近い外径で、メーター誤差が少ないサイズを中心に選定しましょう。
項目 | 推奨内容 |
---|---|
タイヤサイズ | 145/80R13(外径約562mm) 155/70R13 も候補 |
ホイールサイズ | 13×4.0J前後 / PCD100 / 4穴 / インセット +40〜+45 |
タイヤ外径参考 | 純正14インチ:155/65R14(外径 約558mm) |
145/80R13は、外径も近くスピードメーター誤差も少ないため、スタッドレスとして現実的な選択肢です。
装着時の注意点
13インチのスタッドレスタイヤを取り付ける際には、ブレーキキャリパーとの隙間が非常に重要になります。
ホイールによっては干渉する場合があり、選び方を間違えると重大なトラブルに発展する可能性も。
- キャリパーとのクリアランスが非常に狭い
- ホイール形状によっては干渉する可能性あり
- 冬用タイヤは厚み・柔らかさの影響で寿命が短くなりがち
そのため、13インチの選択にはリスクが伴います。
「どうしてもコストを抑えたい」「過去に装着実績のあるホイールがある」というケース以外では、14インチの継続使用がおすすめです。

安心できる13インチホイール選びのポイント

NA車向けにインチダウンの13インチを選ぶなら、以下の条件を満たすホイールセットを選びましょう。
- 「LA650S タントカスタム対応」と明記された13インチホイール
- 実車装着の確認済み製品
- スチール(鉄)ホイールでも可。ホンダ・ダイハツ旧型の流用は要注意!
【タントカスタムLA650/660S 】「純正14インチ装着車向け13インチダウン用」と書かれたセット品
⇒ 例:13×4.0B +45 4H100 の構成が多いです
装着後は、必ずブレーキキャリパーとの干渉チェックを行いましょう。わずかな接触でも事故や故障の原因になります。
ネット通販でチェックしましたが、タントカスタム(LA650S/LA660S)対応と書かれた13インチスタッドレスホイールセットはありませんでした。
14インチが推奨サイズです。
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Q&A|よくある質問

Q. タントカスタムで13インチにした方が燃費がよくなりますか?
A. わずかに軽量化される可能性はありますが、安全性や制動力とのバランスが大切です。
Q. スチールホイール(鉄チン)は使えますか?
A. 適合サイズであれば可。ただし旧型車の流用はブレーキ形状が異なるため注意。
Q. 14インチのスタッドレスタイヤでおすすめは?
A. ブリヂストンVRX3、ヨコハマiG70、ダンロップWM03などが人気です。

【まとめ】カスタムXは“慎重に”、RSは“絶対NG”
スタッドレスを安く揃えたいからといって、無理なインチダウンは禁物。
現行型タントカスタムでは、グレードごとの構造差を理解して適切な判断をすることが大切です。
最後に、タントカスタムのグレード別・13インチ可否をまとめます。
グレード | 13インチ装着可否 | 備考 |
---|---|---|
カスタムX(NA) | 条件付き△(自己責任) | EPBなしが前提。慎重に選べば可 |
カスタムRS(ターボ) | ✕(不可) | EPB標準+ディスク大型化 |
タントカスタムLA650Sは、基本的に14インチを装着してください。
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